「高校を中退して通信制高校に行きたいけれど、進学や就職で不利にならないかな」
「高校中退後に通信制高校に転校するのは避けるべき？後悔だけはしたくない」
高校中退を考えている、もしくはすでに中退をしていて、通信制高校への入学を考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、通信制高校は全日制と学習スタイルが大きく異なるため、「進学や就職は難しいのでは」と心配する方もいるかもしれません。
結論から言うと、高校中退後の進路選択としては通信制高校がおすすめです。既に高校を辞めている方は、中退後に他校に入り直す「編入」制度を活用すると良いでしょう。
通信制高校に編入すると、自分のペースで無理なく勉強を進めながら、全日制高校と同じ「高卒資格」の取得を目指すことができます。
学校生活や人間関係の悩みを抱えている方も、新たな環境に移ることで気持ちをリセットでき、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。
本記事では、高校中退のデメリットや通信制高校に編入するメリット、具体的な手続き方法や他の進路選択について解説します。
自分にぴったりの進路を選び、新たな生活をスタートさせたい方は、ぜひ参考にしてください。
トライ式高等学院では、高校中退後にブランクがあっても、安心して通信制高校の卒業を目指せるよう、1対1の完全マンツーマン授業で徹底サポートします。
「高校を中退したけれど大学に行きたい」「勉強の遅れをすぐに取り戻したい」などの悩みを抱える方は、トライ式高等学院にお気軽にご相談ください。
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高校を中退する3つのデメリット
通信制高校への編入について考える前に、まずは高校中退によって生じるデメリットを押さえておく必要があります。
具体的なデメリットは、以下の3つです。
- 最終学歴が「中卒」になり就職・収入面で不利になる
- 大学・専門学校への進学ができなくなる
- 就職に必要な資格取得に制限が生じる
高校を中退するか悩んでいる方は、これらのデメリットが具体的にどのようなものなのか、ここで確認しておきましょう。
１.最終学歴が「中卒」になり就職・収入面で不利になる
高校を中退すると、最終学歴が「中卒」になるため、就職活動で応募できる仕事の選択肢が狭まる可能性があります。
現在、多くの企業が正社員の応募条件として「高卒以上」を掲げており、中卒では書類選考すら通過できないケースも少なくありません。
やりたい仕事があっても学歴の壁によって挑戦できなければ、将来の目標を達成するのは難しくなるでしょう。
また、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、2019年における高卒の初任給が16万7,400円、大卒の初任給は21万200円だと示されています。
中卒の初任給に関する明確なデータはありませんが、学歴による給与の差を踏まえると、他の学歴と比べて低いことが予想されます。
このように、高校を中退すると最終学歴が「中卒」になることで、就職面・収入面で不利になってしまう点がデメリットです。
２.大学・専門学校への進学ができなくなる
高校を卒業していないと、大学や専門学校などの高等教育機関への進学も基本的にできません。
大学や専門学校の受験資格を得るためには、「高卒資格の取得」「高卒認定試験の合格」といった条件を満たす必要があります。
高校を中退しても、高卒認定試験に合格すれば大学などへの受験資格を得られますが、実際に高校を卒業したわけではないため、最終学歴は「中卒」のままです。
現在進学の予定がない方も、高卒資格を持っているかどうかで将来の進路選択に影響が出ることは十分に理解しておきましょう。
なお、高卒認定試験の概要や高卒資格との違いを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
３.就職に必要な資格取得に制限が生じる
将来のキャリアアップのために資格取得を目指す場合にも、高校中退はハンデとなることがあります。
多くの国家資格や自治体が認定する公的資格において、取得条件として「高卒以上」の学歴が求められるためです。
たとえば、高卒以上の学歴が必要な資格には、以下のようなものがあります。
- 歯科衛生士
- 管理栄養士
- 保育士
- 幼稚園教諭 など
学歴不問の資格であっても、就職後に実務経験を何年も積んでいることが受験資格になっているなど、中卒者が取得を目指すにはハードルが高いことも多いです。
将来に向けて「高卒以上」の学歴が求められる資格が必要な場合は、自分に合う高校を見つけて着実に卒業を目指しましょう。
高校中退から通信制高校へ編入する4つのメリット
高校中退から通信制高校に編入するメリットは、以下の4つです。
- 高卒資格を取得でき就職・進学の選択肢が広がる
- 自分のペースで無理なく勉強を続けられる
- 夢ややりたいことと両立できる
- 同じ境遇の仲間ができる安心感がある
通信制高校は、中退を経験した方が安心して再スタートを切るための環境が整っています。
１.高卒資格を取得でき就職・進学の選択肢が広がる
高校中退から通信制高校に編入する最大のメリットは、「高等学校卒業資格（高卒資格）」を取得できることです。
通信制高校を卒業すると、最終学歴が「高卒」となるため、中退の場合の懸念点である就職・進学上のハンデが解消されます。
応募条件が「高卒以上」となっている求人に応募できるのはもちろん、大学や専門学校の受験資格を得ることも可能です。また、高卒以上の学歴が必要な資格の取得にも挑戦できます。
通信制高校に編入して無事に卒業できれば、将来の目標に向けた選択肢をさまざまな形で広げられるでしょう。
２.自分のペースで無理なく勉強を続けられる
通信制高校は自分のペースで学習を進められるため、精神的・心理的な負担を軽減しつつ勉強を継続できるメリットもあります。
多くの通信制高校は「単位制」で学年の区切りがないため、決められた年度に無理やり全科目を履修する必要がありません。
仮に単位を落としても、翌年度以降に課題やテストなどをクリアすれば、そのまま卒業に必要な単位として認められます。
また、通信制高校はコースによって登校頻度を選べる学校が多く、体調や事情に合わせて時間割を自分でコントロールできる点もメリットです。
働きながら卒業を目指す場合は土日に登校する、対人関係が不安ならスクーリングが少ないコースを選べるなど、無理のない形で勉強できる仕組みが整っています。
ただし、登校頻度や時間割の自由度は学校によって異なるため、編入を検討する際は事前にカリキュラムを確認しておきましょう。
３.夢ややりたいことと両立できる
通信制高校であれば、自分の夢に向けた取り組み・やりたいことと学業の両立もしやすくなります。
全日制に比べて登校日数が少ないため、「在学中にアルバイトで社会経験を積む」「芸能活動やスポーツに打ち込む」といった選択も可能です。
特に私立の通信制高校は、学校ごとに特色あるコースが用意されており、好きな分野を専門的に学べる環境が整っています。
声優や音楽、デザイン、美容など、興味がある分野のスキルを磨くことで、将来の目標に大きく近づけるでしょう。
トライ式高等学院では状況や目標に合わせて受講スタイルをいつでも変更可能
トライ式高等学院は、通信制高校に通う生徒に対して、単位取得や卒業に向けた学習面・精神面の支援を行う「通信制高校サポート校」です。
「2つのコース」と「3つの受講スタイル」の中から、お子さまの学習状況や将来の目標に合わせて最適なプランを提案します。
参照：通信制高校で大学進学｜通信制高校・サポート校のトライ式高等学院
一度決めた受講スタイルは、状況や目標の変化に合わせていつでも変更できるため、無理なく学習を続けることが可能です。
高校中退によって勉強が遅れても、自分に合った環境で学習することで、効率的に卒業を目指せます。
４.同じ境遇の仲間ができる安心感がある
通信制高校にはさまざまな背景を持つ生徒が在籍しており、その中には高校中退や不登校を経験した人も少なくありません。
自分と同じ境遇の仲間と出会いやすいため、安心感を持って学校生活を送れる可能性があるでしょう。
文部科学省の調査によると、2019年度に通信制高校に入学した生徒のうち、28.9%が「年度途中入学者」であることが明らかになりました。
つまり、通信制高校に在籍している生徒のうち、約3割は他校から移ってきた経験を持っているのです。
高校中退後に通信制高校で再スタートを切るのは、決して珍しいことではありません。
「高校中退」という経験を乗り越えた仲間たちと互いに支え合うことで、新しい環境でも前向きに卒業を目指すことができます。
通信制高校への入学・編入手続きのポイント
通信制高校にスムーズに編入するためには、全体の流れを事前に把握しておくことが大切です。
具体的には、以下のポイントを押さえましょう。
- 通信制高校に入学・編入する手続きの流れ
- 通信制高校の入学時期・入試
編入後の学校生活に不安がある場合は、「通信制高校サポート校」の活用もおすすめです。
より良い再スタートを切るためにも、ぜひチェックしてみてください。
通信制高校に入学・編入する手続きの流れ
高校中退後に通信制高校に編入する際の流れは、以下のとおりです。
- 情報収集を行って志望校を選ぶ
- 志望校の窓口に連絡を取って入学相談をする
- 願書を入手し提出書類を用意する
- 編入試験を受ける
- 合格後に入学手続きを行う
入学相談の際には、取得済みの単位数や在籍期間など、自分の状況を伝えることで具体的なアドバイスを受けられます。
提出書類を準備する段階では、前籍校から「成績証明書」「単位修得証明書」「在籍証明書」などを取り寄せましょう。
書類の発行には時間がかかるケースも多いため、早めに連絡を取って準備を進めることが大切です。
「転入」と「編入」の違い
「転入」と「編入」は似ている言葉ですが、明確な違いがあります。
転入は、現在通っている高校に在籍したまま他校へ移ることを指します。退学による空白期間が生じないため、同級生と同じタイミングで卒業しやすいメリットがあります。
一方の編入は、高校中退後、改めて他校に入学し直すことを指します。転入とは異なり、前籍校を一度退学することで在籍期間が途切れるのが特徴です。
これにより、高校の卒業要件である「36ヶ月以上の在籍期間」を満たすのに時間がかかることがあるため、卒業時期も遅れる可能性があります。
今まさに高校を辞めるかどうか悩んでいる方は、「編入」だけでなく「転入」の選択肢も視野に入れましょう。
在学中に転入手続きを進めておけば、周囲に遅れることなく、スムーズに卒業できる可能性が高まります。
現在、高校1年生もしくは2年生で、高校中退や通信制高校への転入を考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
内部リンク：「通信制高校 転入 高1」（公開時にURL反映）
内部リンク：「通信制高校 転入 高2」（公開時にURL反映）
通信制高校の入学時期・入試
通信制高校の入学時期は、柔軟に設定されているのが特徴です。多くの通信制高校では、4月の新入学だけでなく、年間に複数回の入学時期を設けています。
そのため「まだ年度途中だけれど早く学び直したい」という場合でも、チャンスを逃さず入学できる可能性があるでしょう。
願書の提出期限は学校によって異なるため、希望するタイミングで入学できるよう、募集要項を確認して計画的に準備することが大切です。
通信制高校の入試は、基本的に書類審査と面接の組み合わせで合否が決まります。
年齢制限も比較的緩やかに設定されており、中学校を卒業していれば年齢を問わず受け入れている学校が多い傾向です。
勉強や生活面が不安な人は「サポート校」の活用もおすすめ
通信制高校での学習や生活に不安がある方は、「通信制高校サポート校」の利用も検討しましょう。
サポート校は、学習計画の作成や日々の学習支援、定期的なカウンセリングなどを通じて、生徒を継続的に支えてくれます。
サポート校を活用するためには、原則として提携する通信制高校への同時入学が必要です。
入学後は基本的にサポート校に通学し、学校で教師から直接指導を受ける「スクーリング」の時のみ通信制高校に登校する形となります。
通信制高校での勉強に一人で取り組むのが不安な方や、規則正しい生活リズムを維持したい方にとって、サポート校は大きな助けとなるでしょう。
トライ式高等学院は一人ひとりの目標に向けて学習をサポートする通信制高校サポート校
参照：通信制高校で大学進学｜通信制高校・サポート校のトライ式高等学院
トライ式高等学院は、生徒一人ひとりの目標達成に向けて学習を徹底サポートする通信制高校サポート校です。
大学進学や就職、資格取得など、幅広い選択肢の中からお子さまに合う目標を設定し、無理のないカリキュラムを作成します。
また、専任の講師が完全マンツーマンで授業を行うため、苦手を着実に克服しながら効率的に単位取得や高校卒業を目指すことが可能です。
不登校経験や対人関係への不安から通学するのが難しい場合も、講師やカウンセラーの訪問サポートによって少しずつ自信を取り戻すことができます。
トライ式高等学院では、いつでも編入学を受け付けています。オープンキャンパスも実施しているため、詳しいサポート内容を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
通信制高校以外にも！高校中退後に選べる主な進路
通信制高校の他にも、中退後に学び直したり、新たな目標に向かったりするための進路はいくつか存在します。
代表的な選択肢は、以下の3つです。
- 全日制高校に再入学する
- 定時制高校に編入する
- 高卒認定試験を受ける
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況や目標に合った最適な進路選択をしましょう。
１.全日制高校に再入学する
前籍校を辞めた理由が「校風や人間関係が合わなかっただけ」という場合は、全日制高校に再入学することで充実した学校生活を送ることができるでしょう。
ただし、実際には高校中退者を編入生として受け入れている全日制高校は限られており、編入試験の難易度も比較的高いのが現状です。
また、全日制高校は基本的に「学年制」を採用しているため、再入学する場合は高校1年生からやり直す必要がある可能性が高くなります。
そのため、再び全日制高校への入学を目指す方は、周囲に遅れても3年間通い続けて卒業する強い意志や、明確な目的を持って挑戦することが大切です。
２.定時制高校に編入する
通信制高校以外の選択肢としては、定時制高校に編入する方法も挙げられます。
定時制高校は午後や夕方以降に授業が行われるため、日中に働きながらでも通学できる点が大きな魅力です。
ただし、定時制高校は1日の授業時間が短く設定されているため、多くの場合は卒業までに4年以上かかる点に注意しましょう。
また、定時制高校を卒業するためには、毎日登校して対面授業を受ける必要があります。
「集団生活が苦手」「人と会うのに抵抗がある」などの理由で高校を中退した方にとっては、毎日の通学が負担に感じられるかもしれません。
あくまでも自分のペースで、対人関係の負担を軽くしながら学習を進めたい方には、通信制高校への編入がおすすめです。
３.高卒認定試験を受ける
別の高校に入学し直すのではなく、高卒認定試験を受験するのもおすすめです。高校に通わなくても、試験に合格すれば大学や専門学校の受験資格を得られます。
高卒認定試験は毎年8月と11月の年2回実施され、全科目に合格するまで何度でも受験できるのが特徴です。
独学で試験勉強する必要はありますが、中学1年生〜高校1年生の教科書レベルの内容を押さえれば、十分に合格を目指すことができるでしょう。
注意点は、高卒認定試験に合格しても、実際に高校を卒業したわけではないため、最終学歴は「中卒」のままであることです。
ただし、高卒認定の取得後に大学などへ進学して卒業すれば、最終学歴を「大卒」に更新できます。
高卒認定試験の難易度や対策のコツについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、高校中退のデメリットや通信制高校に編入するメリット、具体的な手続き方法や他の進路選択について解説しました。
高校中退後に通信制高校に編入するメリットは、以下の4つです。
- 高卒資格を取得でき就職・進学の選択肢が広がる
- 自分のペースで無理なく勉強を続けられる
- 夢ややりたいことと両立できる
- 同じ境遇の仲間ができる安心感がある
通信制高校は入学時期が柔軟に設定されているため、希望するタイミングで編入できるよう、着実に準備を進めていきましょう。
通信制高校での学校生活に不安がある方は、「通信制高校サポート校」を活用するのもおすすめです。
ぜひ本記事を参考に、通信制高校という新たな選択肢を活用して、自分らしい未来を切り開いてください。
