「落ち着きがなくて授業に集中できないのは、ADHDの特性が原因なのだろうか」
「集団生活にうまくなじめず、学校に行きづらくなってしまった」
ADHDのお子さまを育てている保護者の中には、不登校との関係に悩む方も多いでしょう。
忘れ物が多い、衝動的な行動が目立つ、集団生活が苦手といった特性が、学校生活に対するストレスにつながるケースもあります。
ただし、ADHDだからといって必ずしも不登校になるわけではありません。周囲の理解やサポートによって、状況が大きく改善することもあります。そのため、お子さまの特性を受け止め、無理のないサポートを続けていくことが大切です。
本記事では、ADHDと不登校の関係や、家庭でできるサポート方法、学年ごとの対応ポイントについて紹介します。
家庭教師のトライでは、ADHDの特性や不登校の状況を踏まえ、お子さま一人ひとりに寄り添う完全マンツーマン授業を行っています。まずは教師と信頼関係を築くことから始め、お子さまの理解度や状況に合わせたオーダーメイドのカリキュラムで学習を進めていきます。
不登校生サポートコースでは、学習面のフォローだけでなく、進路の考え方や出席日数、転校・転入に関する相談にも対応しています。部屋から出ることが難しい場合でも、教育支援カウンセラーとの対話を通じて、無理のない形で継続的にサポートします。
「子どもの特性を理解した上で指導してほしい」「完全マンツーマン授業で学習の遅れを取り戻したい」と考えている方は、家庭教師のトライをご検討ください。
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この記事の目次
ADHDの特性によって学校生活の困難が生じると不登校になる可能性がある

ADHDそのものが直接的に不登校の原因になるとは限りません。
ただし、ADHDの特性によって学校生活での困りごとが重なると、登校が難しくなる可能性が高まります。
ADHDの特性がある子どもは、自分なりに一生懸命取り組んでいても、周りの子と同じように行動できない場面が少なくありません。そのため、失敗やつまずきを繰り返したり、先生から注意を受ける機会が増えたりして、「自分はできない」とネガティブに感じやすくなることがあります。
このような経験が続くと自信を失って緊張が強まり、学校が安心できる場所ではなくなる場合もあるでしょう。その結果、「学校に行きたくない」という気持ちが芽生える子もいます。
ADHD(注意欠如・多動症)とは?定義やタイプごとの特性をチェック

ADHDの特性は学校生活のさまざまな場面に影響しやすく、学習や集団行動でのつまずきが重なると、登校しにくくなることもあります。
不登校の傾向があるADHDの子どもを適切に支えるためには、まず障がいの特性を理解することが重要です。
そこで本章では、ADHDについて理解を深めるために、ADHDの概要と代表的な2つのタイプについて解説します。
- ADHD(注意欠如・多動症)とは
- ADHDに見られる2つのタイプと主な特性
以下、順に詳しく見ていきましょう。
ADHD(注意欠如・多動症)とは
ADHD(注意欠如・多動症)は、生まれつきの発達障がいの一つです。他のことに注意が逸れてしまう「不注意」、じっとしているのが難しい「多動性」、目の前の刺激に反応して行動してしまう「衝動性」といった特性が見られるのが特徴です。
原因は保護者の育て方や本人の努力不足ではありません。脳の機能不全によって、注意や行動のコントロールが難しくなっていると考えられています。
ADHDの特性がある場合、学校生活で以下のような困難を抱えやすくなります。
- 授業中に集中力を維持するのが難しい
- じっと座っていることが難しい
- 順番を待てない
- 先生や友達の話を最後まで聞けない
- 思いついたことをすぐに行動や発言に移す
- 忘れ物やケアレスミスが多く、課題や提出物の管理が苦手
こうした特性によって、学校生活では「不真面目」「やる気がない」といった誤解を受けやすく、周囲から注意される場面が増えがちです。その結果、友人関係でつまずく、自信をなくすなど、心理的な負担につながることがあります。
ADHDに見られる2つのタイプと主な特性
ADHDには、大きく分けて「不注意優勢型」「多動・衝動性優勢型」の2つのタイプがあります。
「不注意優勢型」は、集中が続きにくく、忘れ物やケアレスミスが多いのが特徴です。一方で、興味のあることには強く集中し、周囲の声が気にならなくなることもあります。
一方、「多動・衝動性優勢型」は静かにしているのが苦手です。授業中に席から立ち上がる、自分の話を一方的に続ける、順番を待たずに割り込むという行動が出る子もいるでしょう。
特性はどれか一つだけでなく、複数が組み合わさって現れることもあります。不注意と多動・衝動性が両方見られる「混合型」である場合も少なくありません。
不登校の傾向があるADHDのお子さまに親ができる6つのサポート

ADHDのお子さまは学校生活でさまざまな困難を感じやすく、不登校につながることがあります。この場合、保護者は無理に登校を促すのではなく、まずはお子さまの特性や気持ちを理解し、安心できる環境を整えてあげることが大切です。
ここでは、不登校の傾向があるADHDのお子さまに対して保護者ができるサポートについて解説します。
- 学校に行きたくない気持ちを受け止める
- 安心して過ごせるよう自宅の環境を整える
- 無理のないペースで生活リズムを整える
- 学校や家庭以外の居場所を作る
- 学校と連携して必要な配慮をしてもらう
- ADHDに詳しい塾・家庭教師のサポートを受ける
一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.学校に行きたくない気持ちを受け止める
お子さまが学校に行きたがらなくなると、保護者としては心配になり、つい登校を促したくなるものです。
しかし、無理に学校に行かせるのではなく、「行きたくない」と感じているお子さまの気持ちをそのまま受け止め、休ませることも大切です。
ADHDに限らず、不登校の子どもは学校生活に対して強い精神的ストレスや身体的な疲れを感じています。その状態で無理に登校を促すと、子どもは追い詰められているように感じ、反発や不安が強まってしまうことがあります。
大切なのは、お子さまが感じている苦しさやつらさを理解し、家庭が安心できる場所であると伝えることです。「親は自分の味方だ」と感じられれば、お子さまの心は少しずつ落ち着いていきます。
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参考:不登校サポートコース | トライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導塾「不登校サポートコース」では、教育分野のメンタルケアを専門とするカウンセラーが、お子さまの気持ちを優しく受け止めながらサポートします。
不登校のお子さまが抱えやすい罪悪感や不安が和らぐことで、落ち着いて学習に取り組めるようになります。
また、ADHDの特性に配慮したオンライン指導にも対応しているため、人と直接会うことに不安を感じやすいお子さまでも無理のないペースで学習を進められるのが特長です。
2.安心して過ごせるよう自宅の環境を整える
登校が難しい子どもは、学校の中で安心できる居場所を見失っている可能性があります。
この場合、まず自宅の環境を整え、子どもが落ち着いて過ごせる場所を作ることが大切です。家の中で安心できると、外で感じていた緊張や不安も少しずつ和らいできます。
たとえば、リビングや自分の部屋など、子どもがリラックスして過ごせる空間を用意したり、好きなことに集中できる時間を確保してあげたりするのも良いでしょう。
「家の中に自分の居場所がある」「ここにいてもいいんだ」と思えると、子どもは徐々に前向きな気持ちを取り戻すことができます。
3.無理のないペースで生活リズムを整える
不登校の期間が長引くと、どうしても生活リズムが乱れがちになり、昼夜が逆転する子どもも多くなります。昼夜逆転の生活が続くと、心身のバランスが崩れやすくなり、学校に戻ろうとした場合に生活面での負担が大きくなってしまう可能性があります。
そのため、子どもの様子を見ながら、無理のないペースで生活リズムを整えていくことが大切です。いきなり元の生活に戻そうとするのではなく、起きる時間を10分早めてみたり、日中に外の光を浴びる時間を増やしたりなど、負担の少ないことから始めると良いでしょう。
ただし、昼夜逆転の生活を送っている子どもの中には、昼間に家で過ごしていることへ罪悪感を覚え、静かな夜でないと安心して活動できない子もいます。このような場合は、単に生活リズムの乱れだけに目を向けるのではなく、子どもの気持ちを丁寧に受け止める姿勢が必要です。
子どもの意思を尊重しながら、焦らず寄り添うことで、本人が前向きな気持ちで生活を見直せるようになります。
4.学校や家庭以外の居場所を作る
学校や家庭以外にも安心して過ごせる居場所があると、子どもは孤独を感じにくくなります。
たとえば、フリースクールは学年や出席にとらわれず、自分のペースで学べるため、不登校の子どもが通いやすい環境だと言えます。そのほか、地域の教育支援センターや児童館、図書館、習い事も子どもの居場所になり得ます。
新たな場所で好きなことに取り組んだり、自分を受け入れてくれる相手と出会ったりすることで、少しずつ自信を取り戻せる子どももいます。
5.学校と連携して必要な配慮をしてもらう
お子さまが安心して学校生活に戻るためには、家庭と学校がしっかり連携することが大切です。
担任の教師や養護教諭、スクールカウンセラーなどに、お子さまの現在の状況やADHDの特性、困っていることを具体的に伝えておきましょう。配慮してほしいポイントを学校側に共有しておくと、久しぶりに登校する場合でも、お子さまが不安を感じにくくなります。
6.ADHDに詳しい塾・家庭教師のサポートを受ける
不登校の背景にADHDの特性による学習の困難がある場合は、ADHDに詳しい塾や家庭教師のサポートを受けるのも一つの方法です。
ADHDの特性に配慮した指導を受けることで、少しずつ自信を取り戻すことができ、学校への復帰にもつなげやすくなるでしょう。
特に「集中力が続かない」「じっと座っていられない」といった特性を持つADHDの子どもには、マンツーマンで授業を受けられる個別指導塾・家庭教師が向いています。
家庭教師のトライではADHDに詳しい教師の完全マンツーマン授業で着実に学習の遅れを取り戻せる

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家庭教師のトライでは、ADHDに詳しい教師が、お子さま一人ひとりの特性に合わせた完全マンツーマン授業を行っています。
ADHDのお子さまがつまずきやすいポイントや、対応方法をしっかり理解している教師が担当するため、お子さまのペースで無理なく学習の遅れを解消できます。
万が一、担当教師との相性が合わない場合は、何度でも無料で交代可能です。
【学年別】不登校の傾向があるADHDの子どもを支える対応ポイント

不登校傾向のあるADHDの子どもは、学年ごとに抱える悩みや課題が異なるため、成長段階に応じたサポートが求められます。
ここでは「小学生」と「中学生・高校生」に分けて、特に意識したい対応ポイントを紹介します。
- 小学生|得意なことを伸ばして自信につなげる
- 中学生・高校生|自己理解と環境への適応を促す
以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。
小学生|得意なことを伸ばして自信につなげる
ADHDの小学生は、特性に基づく行動が目立ちやすく、授業中に注意されたり、友達とトラブルになったりするケースが多くあります。そこで、自宅ではお子さまの得意なことや好きなことに集中できる環境を作り、成功体験を積ませてあげることが大切です。
得意なことに取り組んで少しずつ自信を取り戻しながら、お子さまに合った過ごし方や感情のコントロール方法を一緒に探していくと、お子さまも安心して過ごせるようになります。こうした日々の積み重ねが、学校に戻る意欲や前向きな気持ちにつながっていきます。
中学生・高校生|自己理解と環境への適応を促す
中学生や高校生になると、ADHDの特性が人間関係や自己管理の難しさとして現れることが多くなります。
思春期ならではの心の揺れや進路選択に悩む時期でもあるため、家庭ではお子さまの特性に合った進路を一緒に考えたり、ストレスを発散できる場所を作ったりして、環境にうまく適応できるようサポートしましょう。
また、多くの中高生は、自分の特性を少しずつ理解し始めています。本人と一緒に「どんな過ごし方が自分に合っているか」「無理なく続けられる工夫は何か」を考えていくことも大切です。
ADHDや不登校のサポートで悩んだときの相談先

不登校の傾向があるADHDの子どもを家庭でサポートするのは、簡単なことではありません。悩んだときは一人で抱え込まず、第三者に相談することが大切です。
ここでは、ADHDや不登校のサポートに関して悩んだときの相談先を紹介します。
| 相談先 | 特徴 |
| 発達障害者支援センター | ・発達障害のある子どもや保護者の相談に対応 ・家庭での療育方法に関するアドバイスや情報提供を行う |
| 教育支援センター | ・不登校の子どもの学校復帰を支援 ・不登校や学習面での悩み、進路などの相談に対応 |
| 児童相談所 | ・子ども全般に関する相談窓口として、幅広い悩みに対応 ・児童福祉司や児童心理司、医師などが在籍 |
| 児童家庭支援センター | 子どもの発達や学校生活、不登校など、子育てや家庭に関する幅広い相談に対応 |
| スクールカウンセラー | 学校に配置されている心理の専門家が、学校生活や友人関係などの心理的な悩みに対応 |
いずれの窓口も無料で相談可能ですが、予約が必要なこともあるため、まずは自治体や学校の窓口に問い合わせてみましょう。
まとめ

不登校の傾向があるADHDの子どもに保護者ができるサポートは、以下の6つです。
- 学校に行きたくない気持ちを受け止める
- 安心して過ごせるよう自宅の環境を整える
- 無理のないペースで生活リズムを整える
- 学校や家庭以外の居場所を作る
- 学校と連携して必要な配慮をしてもらう
- ADHDに詳しい塾・家庭教師のサポートを受ける
保護者だけで抱え込まず、学校や地域とも連携しながら、お子さまに合ったサポートを続けていくことが大切です。安心して過ごせる環境を整え、長い目でお子さまの成長を見守っていきましょう。