「不登校の経験があっても通信制高校に通えるのかな……」
「メリット・デメリットを知った上で通信制高校に通うかを決めたい」
通信制高校は、スクーリング・レポート・テストの3つで学習を進め、卒業に必要な74単位以上の取得を目指す学校です。主に自宅学習が中心で登校頻度が少ないため、不登校の経験がある生徒でも安心して卒業を目指すことができます。
本記事では、不登校の経験がある生徒が通信制高校に通うメリット・デメリットや、無理なく通える学校選びのポイントを解説します。
通信制高校への進学・転入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
「通信制高校への入学を検討しているものの、自宅学習が中心で単位を取れるか心配……」という方は、通信制高校の卒業をサポートする「通信制高校サポート校」の利用がおすすめです。
トライ式高等学院は、「家庭教師のトライ」から生まれた通信制高校サポート校です。個別の担任がつき、完全オーダーメイドのカリキュラムで単位取得をサポートするため、自宅学習が中心でも卒業に必要な単位を確実に取得できます。
学習面が不安で通信制高校に行くべきか迷っている方は、ぜひトライ式高等学院までお気軽にご相談ください。
\トライ式高等学院について詳しく見る/
この記事の目次
不登校でも通信制高校への進学・転入は可能!無理なく卒業を目指せる

「不登校でも通信制高校に通えるのかな……」と不安な方もいるかもしれませんが、不登校の経験があっても通信制高校に進学・転入することは可能です。
文部科学省の調査によると、通信制高校に在籍する生徒の約半数が、小・中学校や前在籍校で不登校を経験していることが明らかになっています。
通信制高校は、主に自宅学習が中心で登校頻度が少ないため、不登校経験がある生徒でも無理なく卒業を目指すことができるでしょう。
また、通信制高校の受験資格は、「中学校またはそれに準ずる学校を卒業していること」あるいは「それらの学校を卒業見込みであること」となっています。入学試験も書類審査や作文、面接が多く、学力を重視しない傾向です。
このことから、通信制高校は、不登校の経験があり通学や学力に不安がある方でも、安心して進学・転入・卒業できる学校と言えるでしょう。
参照:定時制・通信制高等学校における教育の質の確保のための調査研究(p.29)|文部科学省
不登校の生徒に通信制高校がおすすめな5つの理由

通信制高校に行くべきか判断するためには、通信制高校のメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合っているか見極めることが重要です。
まずは、不登校の経験がある生徒に通信制高校がおすすめな理由を5つ紹介します。
- 不登校生徒の受け入れ体制が整っているため
- 毎日登校するプレッシャーから解放されるため
- 周りのペースを気にせず学習できるため
- 高卒資格を取得できるため
- 同じ境遇の生徒が多く在籍しているため
それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
1.不登校生徒の受け入れ体制が整っているため
通信制高校が不登校の生徒におすすめな理由としてまずあげられるのが、不登校生徒の受け入れ体制が整っている点です。
文部科学省の調査からもわかるように、通信制高校には小・中学校や前在籍校で不登校経験がある生徒が約半数と、不登校の生徒が多く通っています。学校側も在校生も、生徒が転入学してくることに慣れているため、不登校経験のある生徒でも馴染みやすい環境になっているのが特徴です。
具体的には、少人数指導や個別指導への対応、専門のカウンセラーの常駐などがあげられます。学習面・精神面での手厚いサポートが受けられることで、学校生活に不安がある方でも安心して通えるでしょう。
ただし、サポート内容は学校によってさまざまです。進学・転入を検討する際は、事前に学校のサポート体制を確認しておくと良いでしょう。
2.毎日登校するプレッシャーから解放されるため
登校しなければならないプレッシャーから解放されるのも、通信制高校のメリットの一つです。不登校経験のある生徒は、朝起きるのが苦手だったり、外出に抵抗があったりして毎日登校するのがストレスになっているケースがよく見られます。
その点、通信制高校は自宅学習が中心のため、全日制と違って登校頻度が少なく、毎日登校する必要がありません。「学校に行かなければ……」というプレッシャーから解放されることで、安心して学校生活を送れるでしょう。
「不登校」という概念が存在しない点も安心につながる
不登校とは、「病気や経済的理由以外の理由で年間30日以上の欠席がある状態」を指します。全日制高校は出席日数が単位取得に直接関わるため、不登校が続くと進級や卒業が難しくなる可能性があります。一方、通信制高校は毎日通学する必要がないことから、そもそも「不登校」という概念が存在しません。
そのため、特に登校できない自分を責めてしまう生徒にとって、通信制高校の学習スタイルは大きな安心材料となるでしょう。
3.周りのペースを気にせず学習できるため
「周りが気になって授業に集中できない」「集団授業についていくのが難しい」などの理由で不登校になった生徒にも、通信制高校はおすすめです。
通信制高校では、基本的に自宅学習で勉強を進めます。周りを気にせず学習できるため、学校の授業ペースや集団授業が合わなかった生徒でも、自分のペースで勉強に取り組めるでしょう。
また、時間の融通が利く分アルバイトをしたり、好きな活動に没頭したりして将来の可能性を広げられる点も、通信制高校の魅力といえます。
4.高卒資格を取得できるため
高卒資格を取得できるのも、不登校の生徒に通信制高校がおすすめの理由の一つです。
通信制高校を卒業すると、全日制や定時制を卒業した生徒と同じ「高卒資格(高校卒業資格)」を取得できます。
大学や専門学校への進学には高卒資格が必要である他、近年は採用条件として高校卒業を提示している企業も多く存在します。そのため、高卒資格を取得することで、進学や就職など将来の選択肢を広げられるでしょう。
なお、通信制高校で高卒資格を取得するには、次のような卒業要件を満たす必要があります。
- 36ヶ月以上の在籍
- 74単位以上の単位取得
- 30単位以上の特別活動
以下記事では、通信制高校の卒業要件やスムーズに卒業するポイントを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
「自分だけで勉強を進められるだろうか」「卒業要件を満たせなかったらどうしよう」などの不安をお持ちの方は、通信制高校サポート校を活用しましょう。
トライ式高等学院は、「家庭教師のトライ」の学習ノウハウをもとに、通信制高校の単位取得~卒業までを支援する通信制高校サポート校です。
学習計画の作成やレポート作成・提出のフォローなど、通信制高校の卒業を徹底的にサポート。授業は完全マンツーマンのため、自分のペースで効率的に学習を進めることができます。
「学習面に不安がある」「スムーズに通信制高校を卒業したい」という方は、ぜひトライ式高等学院までお気軽にご相談ください。
\トライ式高等学院について詳しく見る/
5.同じ境遇の生徒が多く在籍しているため
同じ境遇の生徒が多く、自分の居場所が見つかりやすいのも、不登校の経験がある生徒に通信制高校が向いている理由の一つです。
通信制高校には「学校に馴染めなかった」「いじめられていた」など、さまざまな事情を抱えた生徒が入学しています。同じ不登校経験のある生徒同士で悩みを共有することで、大きな孤独感や不安感がなくなり、安心して学校生活を送ることができるでしょう。
不登校の生徒が通信制高校に進学・転入するときの注意点

通信制高校に通うメリットはいくつもある一方、無理なく通い続けるためにはデメリットについても知っておく必要があります。
不登校の生徒が通信制高校に進学・転入する際の注意点は、以下のとおりです。
- 自分で学習計画を立てなければならない
- 同級生との交友関係が広がりにくい
- 全日制高校に比べて大学進学が難しい
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
自分で学習計画を立てなければならない
通信制高校は、自分のペースで勉強を進められる一方、自分で学習計画を立てて進捗管理や時間管理を行わなければなりません。そのため、計画的に学習を進めるのが苦手な生徒や、自主学習に自信がない生徒は学習が進まず、卒業が難しくなる可能性があります。
自主学習に不安がある生徒は、学習サポートが充実している通信制高校や、学習計画の作成フォローや直接指導がある通信制高校サポート校の利用を検討すると良いでしょう。
同級生との交友関係が広がりにくい
登校頻度が少ない分、同級生と交流する機会が少ないのも、通信制高校に通う際の注意点の一つです。
「同じ悩みを抱える仲間と交流したい」「新しい環境で気の合う友達を作りたい」と思っている方は、スクーリングが多い学校や、部活動や学校行事に積極的に参加できる学校を選ぶと良いでしょう。
大人数での交流が苦手な場合は、オンラインイベントや小規模なグループ活動がある学校もおすすめです。
全日制高校に比べて大学進学が難しい
全日制高校に比べて大学への進学が難しい点も、通信制高校に進学・転入する際の注意点としてあげられます。
文部科学省の学校基本調査による、令和5年度の全日制・通信制高校の大学進学率は以下のとおりです。
| 学校 | 卒業者(人) | 進学者(人) | 進学率(%) |
| 全日制高校 | 962,009 | 584,465 | 60.8 |
| 通信制高校 | 84,450 | 22,342 | 26.5 |
参照:
学校基本調査 令和5年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校 卒業後の状況調査 卒業後の状況調査票(高等学校 全日制・定時制)
学校基本調査 令和6年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校 卒業後の状況調査 卒業後の状況調査票(高等学校 通信制)
このように、全日制高校の大学進学率は60.8%であるのに対し、通信制高校は26.5%と進学率が低い傾向にあることがわかります。
通信制高校は自宅学習が中心のため、進学を希望する場合は自分で計画的に受験勉強を進めなければなりません。また、全日制のように定期的な進路指導の体制が整っていないのも、進学率が低い原因と言えるでしょう。
しかし、実際に通信制高校から大学進学の夢を実現させている生徒が一定数いることも事実です。「大学進学に強い通信制高校を選ぶ」「計画的に受験対策を進める」など、学校の選び方や学生生活の過ごし方次第で、志望校合格の可能性を高められるでしょう。
以下の記事では、通信制高校からの大学進学に向けた受験対策のポイントを解説しています。進学を希望している方は、ぜひ参考にしてください。
トライ式高等学院は完全1対1のマンツーマン授業で通信制高校からの大学進学を実現

トライ式高等学院は、受験対策専門のプロ講師による完全マンツーマン授業で、通信制高校からの大学進学を徹底サポートする通信制高校サポート校です。
通信制高校サポート校とは、通信制高校を卒業するために必要なサポートを行う民間の教育機関を指します。
一般的な通信制高校の大学進学率が23%程度といわれる中、トライ式高等学院は69.8%の大学進学率を誇っており、その中には難関大学の合格者も多数います。
また、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のすべての受験形式に対応しているのも特徴です。学力向上に必要な指導はもちろん、小論文や面接対策も実施しているため、通信制高校から大学進学を実現したい方は、ぜひトライ式高等学院までご相談ください。
不登校の生徒が無理なく通える通信制高校を選ぶポイント

通信制高校に通うメリット・デメリットは理解したものの、実際にどの学校を選べば良いかわからない方もいるでしょう。
不登校の経験がある生徒が、無理なく通える通信制高校を選ぶ際のポイントは、以下の4つです。
- 自分の体調・気分に合わせて学習スタイルを選べるか
- 学習の遅れを取り戻すサポート体制が充実しているか
- カウンセリングなどの心理ケアを受けられるか
- 希望の進路に合った学習を進められるか
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
なお、こちらの記事では不登校経験の有無に関わらず、通信制高校の選び方をより詳しく解説しています。合わせてチェックしてみてください。
自分の体調・気分に合わせて学習スタイルを選べるか
通信制高校を選ぶ際にまず意識したいのが、自分の体調や気分に合わせて学習スタイルを選択できるかという点です。
不登校の生徒は、「朝起きるのがつらい」「何だか気分が優れない」など、日によって体調の変化や気分の波が大きい傾向にあります。
そのため、学習スタイルを柔軟に変更できる通信制高校に入れば、体調や気分が優れない日でも大きなプレッシャーを抱えることなく安心して学習に取り組めるでしょう。
トライ式高等学院は状況に合わせて選べる「3つの学習スタイル」で無理なく卒業を目指せる

参照:通信制高校で大学進学|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院
トライ式高等学院では、キャンパスで学ぶ「通学型」、自宅に講師が訪問する「在宅型」、自宅で学ぶ「オンライン型」の3つの学習スタイルから、自分に合うものを自由に選択できます。
また、以下のように途中で学習スタイルを変更したり、組み合わせたりすることも可能です。
- 在宅型で学習していたが、体調が良くなってきたため通学型へ変更する
- 週に1回はキャンパスで授業を受け、他の日はオンラインで学習する
そのため、自分の体調や気分と相談しながら、無理なく卒業を目指せるでしょう。
学習の遅れを取り戻すサポート体制が充実しているか
学習面でのサポート体制も、通信制高校を選ぶ際のポイントです。不登校経験がある生徒の中には、「学校の授業についていけない」「勉強が苦手」など、学習面が理由で登校が難しくなった方も多く見られます。
その場合は、少人数指導や個別指導、小・中学校の学習範囲の学び直しなど、学習の遅れを取り戻すサポートが充実している学校がおすすめです。自分に合ったペース、内容で学習を進めることで、学習面に不安がある生徒でも卒業に必要な単位を取得することができます。
カウンセリングなどの心理ケアを受けられるか
通信制高校を検討する際は、学習面だけでなく精神面でのサポート体制が充実しているかも確認しましょう。
不登校の背景には、人間関係の悩みや学習への不安、体調面の不調などからくる心理的ストレスが大きく関わっています。こうした不安を解消しながら学校生活を送るためには、カウンセリングなどの心理ケアが充実している通信制高校を選ぶことが重要です。
心理カウンセラーが常駐している、オンラインでのカウンセリングに対応しているなど、充実したサポートがあることで、不登校の経験があっても安心して学校に通えるでしょう。
希望の進路に合った学習を進められるか
大学進学や資格取得、専門分野の学習など、希望の進路に合った学習ができる通信制高校を選ぶと、進路選択の幅が広がります。
通信制高校の中には、進路に合わせてコースを柔軟に変更できる学校や、自由参加で海外留学を実施している学校もあります。こうした学校を選ぶことで、将来の目標に直結した知識やスキルを効率的に習得できるでしょう。
ただし、どのようなコースがあるかは学校によって異なるため、将来の目標を明確にしたうえで、実現できるコースを提供している学校を選ぶのがポイントです。
まとめ

本記事では、不登校の経験がある生徒が通信制高校に通うメリット・デメリットや、無理なく通える学校選びのポイントを解説しました。
不登校の経験があると「卒業できなかったらどうしよう」「授業についていけるかな」と不安な方もいるでしょう。
しかし、通信制高校は以下のような理由から、不登校の経験がある生徒でも無理なく卒業が目指せます。
- 不登校生徒の受け入れ体制が整っている
- 毎日登校するプレッシャーから解放される
- 周りのペースを気にせず学習できる
- 高卒資格を取得できる
- 同じ境遇の生徒が多く在籍している
自宅学習が中心で単位を取得できるか不安な方や、計画的に勉強を進めるのが苦手な方は、通信制高校サポート校を利用するのも一つの手です。
自分に合った登校頻度・学習ペースを選べる学校や、学習面・精神面での手厚いサポートが受けられる学校を選ぶことで、不登校の経験があっても安心して学校生活を送ることができるでしょう。