• TOP
  • 学校生活
  • 高2で通信制高校へ転入は遅い?メリットや手続きのポイント・注意点

高2で通信制高校へ転入は遅い?メリットや手続きのポイント・注意点

高2で通信制高校へ転入は遅い?メリットや手続きのポイント・注意点

「高2からでも通信制高校に転入することはできるの?」
「今から通信制高校に転入しても、同級生と一緒に卒業できないかもしれない……」
「通信制高校の転入手続きが複雑そうで、無事に進められるか不安」

高校生活に悩みを抱えている方や、自分に合った学習環境を求めている方にとって、通信制高校への転入は有効な選択肢の一つです。

実際、文部科学省の調査によると、2019年度における通信制高校への転入率は3割近くに上ることが明らかになっています。

ただし、高2で通信制高校に転入し、充実した学校生活を送るためには、正しい情報を集めて適切な準備と手続きを行う必要があります

そこで本記事では、高2で通信制高校に転入するメリットや注意点、具体的な手続きの流れを解説します。

本記事で紹介する情報をもとに転入の準備を進めれば、最適な学習環境で安心して卒業を目指すことができるでしょう。

通信制高校への転入によって学校生活の悩みを解消したい方は、ぜひ参考にしてください。

トライ式高等学院では、通信制高校への転入後も安心して学習に取り組めるよう、完全マンツーマン授業で徹底サポートします。

「通信制高校の授業についていけるか不安」「3年生で確実に卒業できるか心配」などの悩みを抱える方は、トライ式高等学院にお気軽にご相談ください。

\トライ式高等学院について詳しくみる!/

通信制高校への転入は高2でも遅くない!早めの準備と情報収集が成功のカギ

通信制高校への転入は高2でも遅くない!早めの準備と情報収集が成功のカギ

高校2年生からでも、通信制高校への転入は決して遅くありません。

実際、文部科学省の調査によって、2019年度に通信制高校に入学した生徒のうち、約3割は「年度途中入学者(転入者)」であることがわかっています。

全体の入学者数(人)年度途中入学者数(人)割合(%)
80,79023,33928.9

参照:高等学校通信教育の現状について|文部科学省

通信制高校に転入するにあたっては、前の学校で取得した単位や在籍期間を引き継げるため、同級生と同じ時期に卒業を目指すことも十分可能です。

ただし、理想のタイミングで通信制高校に転入するには、事前の情報収集と準備が欠かせません。

転入生の募集時期や必要な手続きは学校によって異なるため、早い段階で動き出すことが成功のカギです。

これから紹介する情報を参考に準備を整え、希望する学校への転入を実現させましょう。

高2で通信制高校へ転入するメリットは?自分に合った環境で高校卒業を目指せる

高2で通信制高校へ転入するメリットは?自分に合った環境で高校卒業を目指せる

高校2年生で通信制高校に転入すると、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 前の学校で取得した単位を引き継げる
  • 自分のペースで学習しやすく、やりたいことと両立できる
  • 人間関係や環境の悩みをリセットできる

通信制高校は全日制高校と学習・生活スタイルが大きく異なるからこそ、勉強や人間関係のストレスを抱えている方にとって、良い選択肢となるでしょう。

前の学校で取得した単位を引き継げる

通信制高校は単位制のため、前の高校で取得した単位をそのまま転校先に引き継ぐことが可能です。

在籍期間も引き継げる仕組みとなっており、これまでの学習成果を無駄にせず、高2で転入しても当初の予定から遅れることなく卒業に必要な条件を満たしやすいと言えるでしょう。

たとえば、高校1年生の終了時点で30単位を取得している場合、通信制高校で取るべき単位数は、卒業に必要な74単位から取得済み分を差し引いた「44単位」です。

2年間で無理なく残りの単位を取得できる仕組みが整っているため、同級生と同じタイミングでの卒業も十分に目指せます

ただし、認定される単位数は学校ごとに異なるため、転入前の個別相談などで単位認定の見込みを必ず確認しておきましょう。

自分のペースで学習しやすく、やりたいことと両立できる

通信制高校での勉強は、毎日決まった時間に登校する全日制とは異なり、自宅学習が中心です。

学校に登校して教師から直接指導を受ける「スクーリング」も、学校によって違いはあるものの、週数回・年数回のペースで行われます。

このため、やりたいことに時間を使え、部活動や趣味、アルバイトなどと学業を両立させやすいのが通信制高校の大きなメリットです。

実際、スポーツや芸能活動、仕事に打ち込みたい生徒が時間を有効活用する目的で通信制高校を選ぶケースも見られます。

体調不良で毎日の登校が困難な方にとっても、自分の体調やリズムに合わせて学習を進められるのは大きな安心材料となるでしょう。

トライ式高等学院では状況や目標に合わせて受講スタイルをいつでも変更可能

トライ式高等学院は、通信制高校の卒業を目指す生徒を学習面・精神面で支援する「通信制高校サポート校」です。

進路に合わせて選べる2つのコースと、状況に合わせて選べる3つの受講スタイルを用意しており、お子さまの状況や目標に合わせて受講スタイルをいつでも変更できます。

トライ式高等学院では状況や目標に合わせて受講スタイルをいつでも変更可能

参照:通信制高校で大学進学|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院

登校頻度や登校時間、時間割なども一人ひとりに合わせて提案することが可能です。

転入後の学習に不安を抱えるお子さまを、自分に合った受講スタイルで前向きに卒業を目指せるよう徹底サポートします。

人間関係や環境の悩みをリセットできる

いじめ問題や人間関係のトラブルを抱えている場合、通信制高校への転入はこれまでの環境をリセットし、新たなスタートを切るきっかけとなります。

通信制高校には不登校経験のある生徒が多数在籍しており、心理面のサポート体制が充実している学校も多い傾向にあります。

専門のカウンセラーが常駐しているなど、相談体制が整っている学校を選べば、過去の悩みを解消しながら前向きに学校生活を送れるでしょう。

また、多くの通信制高校では少人数指導や個別指導を実施しており、生徒一人ひとりが無理なく学習を進められるのもメリットです。

全日制の学習環境が合わず、勉強に苦手意識を持っている方も、通信制高校に転入することで着実に学力を伸ばせる可能性があります。

高2で転入する前に押さえるべき5つのポイント【注意点】

高2で転入する前に押さえるべき5つのポイント【注意点】

高校2年生で通信制高校に転入することを検討している方は、以下に挙げる5つのポイントを押さえた上で準備を進めましょう。

  1. 転入先の通信制高校が目的に合っているか確認する
  2. 募集エリア・募集時期など条件を確認する
  3. 単位の引き継ぎと卒業時期の見通しを立てる
  4. 転入後にかかる学費・経費を把握する
  5. 在籍校を退学せず「転入」手続きをする

転入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひチェックしてください。

1. 転入先の通信制高校が目的に合っているか確認する

転入する通信制高校を選ぶ際は、学校のカリキュラムやサポート体制が自分の目的に合っているかを確認しましょう。

通信制高校には、以下のようにさまざまなカリキュラムが用意されています。

  • 大学進学を目指す特進コース
  • 資格取得・技能習得を目指す専門コース
  • 不登校経験者向けの心理ケアを重視したコース

転入後に充実した学校生活を送るには、自分が学びたい内容や卒業後の進路、受けたいサポートに合う学校を選ぶことが大切です。

学校選びの際は、資料請求をしたり説明会・オープンキャンパスに参加したりして、在校生や教師の雰囲気などを確かめると良いでしょう。

大学進学を希望する場合は、指定校推薦枠の有無や進学実績も確認しておくと安心です。

トライ式高等学院では大学進学や不登校解決など一人ひとりの目的に合わせてサポート

トライ式高等学院では大学進学や不登校解決など一人ひとりの目的に合わせてサポート

参照:通信制高校で大学進学|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院

トライ式高等学院では、大学進学や不登校解決など、一人ひとりの目的に合わせて柔軟に学校生活をサポートします。

大学進学を目指す「特進科コース」では、志望校対策に特化した完全マンツーマン授業が可能です。

毎回同じ講師が授業を担当するため、苦手を継続的に克服しながら効率的に志望校合格を目指せます。

「不登校解決サポート」は、カウンセラーが自宅まで訪問して週1〜4日のカウンセリングを実施するのが特徴です。

授業の開始後も、講師が丁寧にコミュニケーションを取りながら、お子さまの自信を少しずつ取り戻していきます。

他にも、トライ式高等学院では、お子さまの安心感を高めるさまざまなサポートを提供しているため、ぜひお気軽にご相談ください。

2. 募集エリア・募集時期など条件を確認する

通信制高校への転入を検討する際は、志望校の募集エリア(入学対象地域)と募集時期も早めに確認しておきましょう。

通信制高校には、学校の所在地に応じて募集範囲が決まっている「狭域」と、3都道府県以上の地域を対象に募集する「広域」の2種類があります。

「地元に通いたい通信制高校がない」「人間関係をリセットしたい」などの場合は、広域通信制高校を選ぶのがおすすめです。

また、通信制高校における転入生の募集時期は、学校によって大きく異なります。

公立の通信制高校は年1〜2回の募集が一般的ですが、私立は随時転入を受け入れているケースが多く見られます。

これらを踏まえ、希望するタイミングで転入できるかどうか、募集エリアと併せて各校の募集要項をチェックしておきましょう。

3. 単位の引き継ぎと卒業時期の見通しを立てる

通信制高校に転入する場合、卒業までにあと何単位を取得する必要があるかを事前に把握し、卒業時期の見通しを立てておくのも重要なポイントです。

通信制高校を卒業するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 36ヶ月以上の在籍期間
  • 74単位以上の取得
  • 30単位時間以上の特別活動への出席

卒業時期の見通しを立てる際は、上記を参考に前籍校での実績から残りの在籍期間や単位数を計算しましょう

ただし、転入のタイミングによっては、前籍校での単位を引き継げない場合がある点に気をつけなければなりません。

全日制高校では、年度末にならないとその年の単位取得が認定されないため、高2の途中で転校するとその年の分が「未修得扱い」になってしまいます。

つまり、高2の後半で通信制高校に転入すると、単位取得のペースが追いつかず、卒業が予定より大幅に遅れる可能性があるのです。

無理のないペースで卒業を目指すためには、できるだけ早い時期に通信制高校に転入しましょう

早い時期での転入が難しい場合は、取得済みの単位を認定してもらえないか、転入先の学校に相談してみるのも一つの手です。

4. 転入後にかかる学費・経費を把握する

通信制高校への転入後にかかる学費・経費も事前に見積もっておきましょう。通信制高校の授業料は、一般的に「履修する単位数×1単位あたりの単価」で計算されます。

公立の通信制高校では1単位あたり数百円、私立では1単位あたり数千円〜1万円程度が相場です。

前籍校から通信制高校に引き継げる単位数が多いほど、転入後に取得すべき単位が減るため、授業料の負担も軽くなります。

授業料の他には、入学金や施設設備費、教材費などが必要です。経済的な負担が大きい場合は、文部科学省が実施している「高等学校等就学支援金制度」の利用も検討してみてください。

5. 在籍校を退学せず「転入」手続きをする

通信制高校に転入するためには、現在通っている高校を退学せずに手続きを進めなければなりません。

先に在籍校から退学してしまうと、空白期間を経て新たに入学する「編入」扱いとなり、卒業時期が遅れるリスクが高まります

転入手続きを進める際は、現在通っている高校で以下の必要書類を発行してもらいましょう。

  • 在学証明書(在籍していることの証明書)
  • 成績・単位修得証明書(修得単位数や成績の証明書)
  • 転学照会状(転校先への紹介状)および調査書

これらの書類は、発行までに1週間〜10日ほどかかるケースもあります。

スムーズに手続きを進めるには、願書の提出期限に間に合うよう、時間に余裕を持って在籍校に依頼することが大切です。

転入と編入の違い

通信制高校への転校は「転入」か「編入」かによって、在籍期間が大きく変わります

「転入」は在籍している高校を中退せずに転校することで、在籍期間が途切れないのが特徴です。

前籍校での在籍期間や単位を引き継ぐことができるため、条件を満たせば同級生と同じタイミングで卒業することができます。

一方、「編入」は高校中退後に別の高校に入学し直すことを指します。在籍期間に空白が生じるため、編入のタイミングによっては卒業時期が半年以上遅れてしまうかもしれません

現在高校に在籍している方は、可能な限り「転入」で通信制高校に入ることを検討しましょう。

高2から通信制高校へ転入する手続きの流れ

高2から通信制高校へ転入する手続きの流れ

高校2年生で通信制高校に転入するにあたっては、以下の流れで必要な手続きを行いましょう。

  • ステップ1. 転校先の候補校リストアップ&情報収集をする
  • ステップ2. 現在の高校で必要書類を準備する
  • ステップ3. 転入先の通信制高校に出願する
  • ステップ4. 転入試験を受ける(面接・作文など)
  • ステップ5. 入学手続き・履修登録を行う

各ステップについてしっかりと把握しておけば、焦らずスムーズに転入手続きを進めることができます。

ステップ1. 転校先の候補校リストアップ&情報収集をする

まずは転校先の候補となる通信制高校をリストアップし、各校の情報収集を行いましょう。

いきなり出願するのではなく、志望校の募集エリアや受け入れ時期、教育方針などを調べて候補を絞り込むことが大切です。

転校先の候補をある程度絞り込んだら、以下の方法でさらに詳しい情報を集めましょう。

  • 公式サイトで特徴やコースを確認する
  • 募集要項やパンフレットを取り寄せる
  • 学校見学会や合同説明会に参加する

学費やサポート体制、卒業生の進路実績など、さまざまな観点から比較することで、自分にぴったりの学校を見つけやすくなります。

ステップ2. 現在の高校で必要書類を準備する

転校先の目星がついたら、現在通っている高校で出願に必要な書類を発行してもらいましょう。

在籍校に発行を依頼する主な書類は、「在学証明書」「成績・単位修得証明書」「転学照会状および調査書」です。

転入先の所定の様式がある場合は早めに伝え、発行手数料や受け取り方法も確認しておきましょう。

書類の準備には時間がかかることもあるため、願書の提出期限から逆算し、余裕を持って依頼することが大切です。

ステップ3. 転入先の通信制高校に出願する

必要書類を用意できたら、転入先の通信制高校に出願します。出願の際は、在籍校から受け取った書類に加えて、以下の書類も提出しなければなりません。

  • 入学願書
  • 顔写真(証明写真)
  • 入学検定料の振込証明書
  • 志望理由書 など

書類の不備や抜け漏れがないよう、提出前に入念に内容をチェックすることが重要です。

大抵の場合、書類の提出には締切日が設けられているため、募集要項を再確認し、期日に余裕を持って出願手続きを進めましょう。

ステップ4. 転入試験を受ける(面接・作文など)

出願後は、指定された日時に転入試験を受けます。通信制高校の転入試験は、全日制に比べて難易度が低いのが特徴です。

多くの通信制高校では、学力検査ではなく「書類選考」「面接」「作文」による試験が実施されます。

面接や作文に関しては「よくある質問」や「代表的な出題テーマ」をあらかじめ把握し、自分なりの回答を用意しておきましょう。

回答をとおして「なぜ転入したいのか」「入学後は何を頑張りたいか」を具体的に説明することで、学校側にも前向きな姿勢が伝わります。

ステップ5. 入学手続き・履修登録を行う

転入試験に合格したら、案内に従って入学手続き・履修登録を行いましょう。

入学手続きとしては、指定された期日までに入学金や最初の学費を支払います。

履修登録では、転入先の教師と相談しながら、希望するタイミングで卒業できるように科目を選びましょう。

同級生に遅れず通信制高校を卒業するには、授業を短期間で詰め込みすぎず、無理のない範囲でバランス良く単位を取得していくのがポイントです。

まとめ

まとめ

本記事では、高2で通信制高校に転入するメリットや注意点、具体的な手続きの流れを解説しました。

高校2年生で通信制高校に転入するメリットは、以下の3つです。

  • 前の学校で取得した単位を引き継げる
  • 自分のペースで学習しやすく、やりたいことと両立できる
  • 人間関係や環境の悩みをリセットできる

実際に転入する際は、以下の流れで準備を進めましょう。

  • ステップ1. 転校先の候補校リストアップ&情報収集をする
  • ステップ2. 現在の高校で必要書類を準備する
  • ステップ3. 転入先の通信制高校に出願する
  • ステップ4. 転入試験を受ける(面接・作文など)
  • ステップ5. 入学手続き・履修登録を行う

高校2年生での通信制高校への転入は、決して遅いタイミングではありません。むしろ、自分に合った学習環境で高校生活をやり直すチャンスとなるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、新しい環境で自分らしい高校生活をスタートさせてください。